New Surface Pro?? いいえASUSのTransBook T304UAです。
どうも、izuだ。
ASUSは6月17日からキーボードカバーが付いた独立スタンド付きのタブレットパソコンのTransBook T304UA(以下T304UA)を販売する。ASUS Shopではすでに予約が開始されている。
価格に注目すればNew Surface Proよりも最低でも2万円以上安い計算になるT304UAだが、それだけで決めてしまわずにSurfaceと比べてみる必要がありそうだ。
実際にスペックや外装を比較するとそれぞれの特徴が見えてきた。
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スペック・外見比較から両者の違いが明瞭に
スペック比較
まずはT304UAとNew Surface Proのスペック比較表をチェックしていこう。注目のスペックは赤で示した。
ASUS TransBook T304UA | New Surface Pro | ||||
(本体)298.8×210.1×8.85mm、(本体+キーボードカバー)299.14×221.69×13.85mm | 292x201x8.5mm | ||||
830g(1183g*) | 830g(1170g*) | 768g | 770g | 782g | |
Core i3-7100U | Core i5-7200U | Core i7-7500U | Core m3 | Core i5 | Core i7 |
Windows 10 Home 64bit | Windows 10 Pro | ||||
4GB | 8GB | 16GB | 4GB | 4/8GB | 8/16GB |
128GB SSD | 256/512GB | 512GB | 128GB SSD | 128/256GB SSD | 256/512GB/1TB SSD |
12.6インチTFTカラーIPS液晶(2160×1440),10点マルチタッチ対応 | 12.3インチPixelSenseディスプレイ(2736×1824,267PPI),10点マルチタッチ対応 | ||||
インテルHDグラフィクス620 | インテルHDグラフィクス615 | インテルHDグラフィクス620 | インテルIris Plusグラフィクス640 | ||
前面192万画素Webカメラ,背面768万画素Webカメラ | 前面5MPカメラ(Windows Hello,1080p対応) 背面8MPカメラ(AF,1080対応) | ||||
アレイマイク内蔵,ステレオスピーカー(2Wx2) | ステレオ マイク/ステレオスピーカー(Dolby Audio Premium) | ||||
HDMI,USB3.1(Type-C),USB3.0,microSD(XC/HC)カードスロット,マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック | USB 3.0,microSDカードスロット,Surface Connect,3.5mmヘッドセット ジャック,Mini DisplayPort,カバー用端子 | ||||
指紋認証,加速度センサ,ジャイロスコープ,磁気センサ | 環境光センサー,加速度計,ジャイロスコープ | ||||
IEEE802.11a/b/g/n/a,Bluetooth4.1 | IEEE 802.11 a/b/g/n互換,Bluetooth4.0 | ||||
計測中 | 8.4(8*)時間 | 8(7.9*)時間 | 最大約13.5時間の動画再生 | ||
キーボードカバー**,ASUS Pen | Office Home & Business Premium,Office 365(1年)***,キーボードカバー**,ASUS Pen | Office Home & Business Premium,Office 365 | |||
シルバー | プラチナ | ||||
96,984円 | 129,384/177,984円 | 215,784円 | 114,264円 | 136,944/158,544円 | 206,064/280,584/341,064円 |
*タブレット+キーボードカバーの場合,**core i3モデルを除いてバックライト搭載,***Core i5(256GB)モデルはOffice非搭載
値段と性能の差
T304UAの最大の特徴は値段だろう。ASUS製品は本サイトも頻繁に紹介している通り、コストパフォーマンスの高い。特にNew Surface Proとの価格差が大きいのが高スペックモデルで、core i7/16GB RAM/512GBモデルは約7万円安い(単純に比較できない部分もある)。標準でカバーキーボードとASUS Penが付属ので、それも含めると更に2万円近い差が生まれる。
価格だけで単純に比較できない点は、バッテリー性能と重量だ。特にバッテリー性能には大きな違いがあり、T304UAでは約8時間、New Surface Proでは約13.5時間となっている。一日中充電無しで使うことを考えると、T304UAのバッテリーは少し心もとない。重量はキーボードカバーを除いた状態で比較すると、T304UAはNew Surface Proに比べて最大80g重い。これらはNew Surface Proの完成度の高さが伺える結果だ。
ディスプレイはNew Surface Proのほうが高精細かつ、スタイラスペンはT304UAで2048段階、New Surface Proで4096段階となっている。絵を描くことを考えている方はSurfaceが良いだろう。
インターフェイスと外形
T304UAのタブレットにフルサイズのHDMIポートを搭載している点は大きい。New Surface ProにはMini Displayポートが付いているが、HDMIのほうが主流だろう。その他、T304UAはUSB type-Cポート、指紋認証が付いている。指紋認証は側面のスリープボタンと一体のタイプだ。
キックスタンドにも微妙な違いがあり、T304UAは最大155度、New Surface Proは最大165度の広げることができる。
T304UAの悪い点
T304UAの最大の欠点はバッテリー性能と重量だ。New Surface Proの13.5時間と比較すると8時間のバッテリーライフは少し心もとない印象を受ける。バッテリー駆動時間が5時間だった前作T303UAと比べればT304UAも大きく進化しているが、充電環境がない場所で一日中使うことは難しいかもしれない。
重量はカバーキーボードを含めると1.18kgで、1kg以下のモバイルパソコンが多い最近では少し重い部類にはいる。
T304UAの良い点
T304UAには良いところもたくさんある。ハイスペック構成のコストパフォーマンスの高さ、インターフェイスの充実度はNew Surface Proを上回る。
また、個人的に注目したいのがCore i3-7100を搭載する最小構成モデルだ。Core m3を搭載するNew Surface Proと違いT304UAは最小構成でCore iシリーズを搭載する。Core mシリーズはファンレスだが、CPU性能を考えるとCore iシリーズには勝てない。
T304UAまとめ
コストパフォーマンスの高いASUS TransBook T304UAだが、購入の際にはバッテリーライフが8時間という点に気をつけたい。
フルサイズHDMIやUSB Type-Cを搭載していてインターフェイスは充実しているが、絵を書く人には画面の解像度とスタイラスペンの感圧度が良いNew Surface Proがいい。
T304のCore i3-7100モデルは低価格でCore iシリーズを搭載していて、キーボードカバーつきタブレットPCのエントリーモデルとしておすすめ。