どうも、izuです。
普段はアニメばかり見ていますが、友人に勧められて病院薬剤師のドラマ「アンサングシンデレラ」を見ています。
ドラマはドラマでリアルな世界を描いているような感じがして意外と面白い。今回はアンサングシンデレラを見て思ったことを書いていこうと思います。
1.それは医師や看護師の仕事だろ!っと突っ込む無意味さ
アンサングシンデレラの感想で頻繁に眼にするのは「こんなの薬剤師の仕事じゃない」「実際にはこんな仕事はしない」といった現実の病院との対比です。「病院薬剤師が主役のドラマ」なので実際の仕事についてツッコミが入るのはある程度仕方のないことだと思います。医療ドラマではよくある批判ですよね。
病院薬剤師をたくさんの人に認識してほしい、正しい認識を持ってほしいという願いを持った方々には残念な部分もあったのかもしれません。
ただ、私は違ったテーマに注目してアンサングシンデレラを楽しむのがいいなと思いました。アンサングシンデレラは薬剤師の視点を借りて日本で起こっている医療問題を描くのも重要なテーマになっていると思います。
病院薬剤師の仕事に注目というよりも医療問題に注目!です。
2.医療の問題点を心に刺さるように描く
アンサングシンデレラはそれぞれの患者さんのストーリーを追うことで、患者さんの感情が視聴者に明確に伝わり感動的る構成に仕上がっているなと思いました。
感動的な話だからこそ、医療問題も認知してもらえる。
私がアンサングシンデレラで提起されていると思った医療問題は以下のようなものです。
- 終末期の過ごし方
- オーバードース
- 服薬コンプライアンス
- ポリファーマシー
- 緩和ケア
- 在宅医療
とくに印象深かったのは、5話と8話の終末期医療の話。どちらも終末期の自患者さんと家族の感情を描いていて、グッと来る内容でした。
すべての人がドラマのような本人と家族の理想の終末期を過ごせるわけではないかもしれませんが、死を受け入れる準備をする、家族と深い話をする大切さが伝わってきた気がしました。
ドラマに出てくる患者さんが自分であることを想像すると、その時自分はどんな選択をするだろうかと考えさせられました。
3.オーバードースの患者はどこへ?
ここまで全体的な話をしてきましたが、ここからはドラマの中でちょっと気になったことを書いて終わります。9話。オーバードースに悩む女性の話です。
女性はマタニティブルーから大量に薬を服用するようになり、離婚、自己破壊的な状態でした。
入院しても治療に非協力的で葵みどりたちを困らせます。そんな中、元夫と一緒に娘が会いに来てくれることになり、喜ぶ彼女。
しかし、娘が赤ん坊のときに育児を投げ出してしまった後ろめたさと、それでも娘を愛しているという複雑な感情に耐えられず他ベッドの患者さんの薬を奪って服用してしまいます。最悪なことにそこに元夫と娘が…
怖い、帰ろう?と元夫にいう娘。元夫の悲しげな表情。「何やってるんだろう、私。」というように笑う彼女。
結構衝撃的な、救いのないストーリーでした。だからこそ次話で、女性が救われると思っていたのですが、ストーリーは瀬野さんの話がメインに…
あの女性はどうなってしまったのか。個人的にとても気になりました。
今回はここらへんで終わります。